人間関係と仕事のノルマで日々精神苦痛を味わった2年半の闘い

初めて就職した職場は金融機関です。2年半で仕事は辞めてしまったのですが、入社時から同じ支店で窓口を担当していました。

社会は甘くないなと感じたのは入社1日目でした。窓口でお客様に記入していただく伝票の種類が沢山あるのですが、何も教えてもらっていない時点から数をこなせスタイルの先輩が指導担当だったのでお客さまの番号をとにかくひきました。その時に先輩がつきっきりではなかったので、先輩の手が空いているかなども気を遣いながらお客様の対応をしていました。学生時代だと誰かがつきっきりで教えてくれるのが当たり前だったので困惑しました。でも、そのおかげで自分で早く覚えてしないとという感情がうまれ、家に帰ってからはノートにまとめとしているうちに複雑ではない処理はある程度できるようになりました。

その先輩には仕事を覚えるのが遅すぎるや、聞くタイミングが悪いなど直接言われる事も多々ありましたが、他にも色々と陰口を他の人達にも言っていたみたいで、初めの頃は周りの人達からもやばい子みたいな扱いをされていました。入社してから半年間は仕事の事もまだ慣れないし、周りの目も気にしてと精神的苦痛が半端なくご飯が食べれない日もありました。そんなある日、1人の方があの子は自分より下の子を絶対にいじめるから気にしないで!と言ってくれた事で、肩の荷がおりた感じがしました。自分だけがこんな目にあってるんじゃないんだと思うと安心できました。また、他の周りの人たちもそれを知っていて、話を合わせていただけなのかなと思うと良かったと思えました。

もう1点は、数字のノルマです。ノルマは一切ないですと説明会などで聞いていたのに、入社1週間後にはあなたはこれだけの数字を仕上げてください。と言われ紙を渡されました。窓口で立っているだけでは、到底無理な数字なので、15時に窓口が閉まってからは電話セールスするなり、外回りするなり自分で考えてしてくださいと言われました。まさか、こんないきなりでしかも1人で回るのかと考えると頭が痛くなりはじめ仕事を投げ出したいと思った事を今でも覚えています。残業代も実績が取れなかったら一切つけることはできません。とはっきりと言われました。初めの1ヶ月は夜20時ごろまで毎日のように外回りしていましたが、ほとんど実績は残せずとても苦労しました。その時に自分が商品の知識がないので勧め方が分からない事に気付き、家で商品についてネットや同期と連絡をとって猛勉強しました。そして、いくら勉強して覚えてもいざお客様を目の前にすると緊張で頭から抜けていくこともあると分かっていたので、商品別にA4用紙で案内を手作りしました。そしたら、商品の良さ悪しはおいといて、その案内を手作りした事を評価してくださるお客様がとても多く契約するわと言って沢山の方に契約していただけ、上期で与えられていた数字を3ヶ月目にして、どの商品も達成する事ができ上期の累計では窓口5人の中で1位になる事ができました。

数字を仕上げる為に家でも出来ることはやり、寝る間を惜しんで案内を作成した日もありました。案内を作成した事を上司からそんなの作ってもあまり意味ないよと言われた事もありました。でも、お客さんには評価してもらえたのでとても大変だったけど、作成してよかったなと思えました。よく社会人は遊んでる暇なんて初めの頃はないよと大学の時に言われましたが、本当だったんだな思う日々を過ごしました。学生気分が抜けない中、いきなり社会の現実を突きつけられ何度も仕事を休みたい・辞めたいと思ったり、3食のご飯がまともに食べる事ができなくなった時は病院に行かなければならないのかなと考える日々もありました。自分の中でどんどんとメンタルが強くなっていくのが分かりかけてからは、ストレスが溜まった時の対処法がわかるようになり病むことも減った気がします。

誰しもが人間関係や数字にはぶつかる壁だと思います。そんな時に自分が悪いと思い込んでいるとどんどんとメンタルはやられてしまい、立ち直れなくなると思います。その為、ある程度は自分が悪いのかもしれないと思う事も大切だけど、その文句を言ってる人にも原因があるのかもしれないや、勝手に有る事無い事言って何が楽しいのかなみたいな冷めた気持ちでその人の事を見るのも大切かなと思います。数字は自分の努力の分だけ成績になると言いますが、必ず報われる時もあれば報われない時もあるので、報われない時にいくら足掻いても意味がないので、その時は今はその時期じゃないのかもと思いあまりイライラしない事が大切だと思います。

学生と社会人は責任感や周りの人からの圧も全く変わってきます。その違いに慣れるまでは色々と大変で、戸惑う事も沢山出てくると思います。でもそこで同期だけはいつでも自分の味方になってくれるので、同期の繋がりは大切にしていくべきだと思います。