休み明けの出勤日のことばかり考え、心休まらないゴールデンウィーク。

地方の小さな会社で働くパートです。

 

うちの会社には、週1日の定休日をもとに社長が決める会社独自のカレンダーがあり、暦通りの休みではありません。

毎年、事業年度始めに社長が1年間の休みを決めます。

決めるその時には、社長はそれはそれは大変意気込んで、「世間の休みど関係ない!うちは営業する!」と言って、基本的に休みは定休日のみ、あとは祝日であろうが年末年始であろうが、ゴールデンウィークであろうがお盆であろうが、関係なく営業日にします。

休みの日には、お客様の在宅率が上がるため、営業をかけられる件数も多くなり、契約が取れるという社長の経営スタイルで、世間の休日は営業日になります。

 

しかし、いざ長期連休の数日前になると、「世間は休むんだなぁ…休もうかなぁ…」と社長が言い出します。

そして、何人かの社員に、まるで責任転嫁するように「休みにしようと思っているが、良いか?」と話を持ちかけます。

聞かれた社員は、社長相手に意見することなどできず、半強制的に同意せざるを得ません。

結果、長期連休直前になって、暦通りの休みに変更するのです。

自分が正社員の立場であれば、休みが増えることに対する嬉しさもあったかもしれません。

しかし、時給で働くパートの身としては、ただただ給料が減るので困ります。

 

今回のゴールデンウィークも、会社カレンダーでは定休日のみの休みで、あとは営業日の予定でした。

嫌な予感はしていましたが、案の定前日になって、「やっぱり祝日は休みにしよう!世間も休んでいるんだから!」と社長が言い出しました。

今回は、あまりにも休みの日数が増えることになるため、生活のこともあるので、給料の面で困ると伝えようかと思いました。

ですが、いつも休みなく、朝早くから夜遅くまで、休日も返上で働いている正社員のみなさんのことを思うと、休めるなら心身ともに休めてもらいたい気持ちにもなり、反論することはできませんでした。

みなさんにも念のため確認したのですが、社長が言い出したのだから仕方ない、毎年のことだから…とのことでした。

そして、社長が言い出した通りに休みになることに決定しました。

 

しかし、私の給料が減ることとは別に、うちの会社には長期連休になることに関して大きな問題があります。

考えればごく当たり前に分かることなのですが、休みにするということは、営業も現場もストップしてしまうことになります。

それによって、当然営業実績も利益も、休んだ分だけ他の月より下がってしまいます。

その影響は、だいたい休み明け数日後くらいから目に見えて数字に現れてくるのですが、そこで初めて社長が気付くのです。

社長は、下がっていく業績を目にして激怒し、毎日のように「休みにするんじゃなかった!」と言ってくるようになるのです。

 

社長がこうなることは、今までの長期連休を経験してきているので、社員は全員分かっています。

そのため、みんな心では休みたいと思っていても、休み明けのことを考えて長期連休を提案しないようにしています。

それなのに、社長は自ら言い出すのです。

そして、自ら決めた休みによって生じた影響に対して、休みに同意した社員のせいにしながら激怒するのです。

普段から、かなりパワハラ気質で、高圧的で時代錯誤な社長ですが、こうなるとさらにひどくなります。

 

うちの会社は、業種の特性なのか、地域性なのかはよく分かりませんが、春になると他の時期に比べて比較的業績が好調になる傾向にあります。

なので、春の上向きな業績の中でのゴールデンウィーク休みによる影響が、他の長期連休後に比べて特に目立ってしまうのだと思います。

そのことも、今までこの会社を見てきた社長なら、分かっていてほしいものです。

業績を安定させたいのであれば、無理に休みにする必要はないと、社員みんなが思っています。

それを、その時の気分で判断し、後から精神的苦痛を与えられる社員としては、たまったものではありません。

 

ゴールデンウィークは、他の時季と比べて暑すぎず寒すぎず、一番過ごしやすい長期連休だと思います。

個人的にも、家族も揃って休みになったり、友人が帰ってくることが多いので、毎年とても楽しみにしています。

ですが、せっかくの休みも、休み明けのことを考えると素直に楽しむこともできません。

怒鳴られることへの心積もりをしながら、休みを過ごすようなものです。

かえって精神的に良くないようにも思えてしまいます。

同僚も、どうせ怒鳴られるなら、いっそ営業日のままのほうが良いと、口を揃えて言っています。

 

また、うちの会社の正社員は、基本給はあまり高くないのですが、様々な手当がつくことでそれなりの金額になっています。

それが、昨年のゴールデンウィーク明けは、業績が下がったことに激怒した社長が、手当を全てカットしたのです。

今年もそうなるのではないかと、正社員は休み前から落胆していました。

 

休み明けの空気感を想像すると、今からもう気が重いです。

昨年の二の舞にならないよう、休み明けに自分にできることはないかと考えていますが、パートのデスクにできることなどまずありません。

怒鳴られる覚悟を決めることくらいしかできません。

 

今回の、このゴールデンウィークを乗り越えたとしても、またお盆や年末年始がやってきます。

家族や友人からは、生活のことがあるのも分かるが、今後のことも考えた方が良いのでは?と言われています。

残りのゴールデンウィーク、できるだけ心を休めて過ごしながら、今後のことについても検討していこうと思います。