仕事のやりがいとは?葛藤の芽生え、そして保育士から異業種転身への壁に直面した

転職前は幼稚園教諭として勤務していました。新卒で入った初めての職場。初めての経験の連続で日々緊張感と、時折りの同期との会話に勇気をもらい担任業務、事務業務等を担当していました。

 

職場の人間関係は職員間の仲が近すぎるためプライベートの雑談が多かったです。又、休日、仕事帰りも職員と過ごすことも多々あった為、プライベートとの折り合いが困難でした。私情にも踏み込まれる為プライバシー問題も生じました。

小規模の園であった為、職員数も少なく内輪で運営する環境でした。

業務内容は個々の役割分担がスムーズで残業もなく定時で帰れるなど不満はありませんでした。

子どもが好きで、子どもと過ごす時間や保育をする時間はとても充実した時間でした。

しかし、クラス運営ではモンスターペアレントに悩まされ、園の管理職は対応せず、担任の責任という処置を命じられるなど対応に困惑しました。

そこで、保護者対応の難しさから保育を遠下がり視野を広げて仕事がしてみたいと考えるようになります。

そこから、転職活動に挑もうと思い立ち仕事との両立で平日の活動でした。

私が活用していた転職サイトは

リクルートスタッフィング」「エン転職」「DUDA」が主でした。

リクルートスタッフィングでは、掲載量が数多く選択肢には恵まれていましたが、エントリー条件が高く、条件を満たすことができずエントリーを諦めることも多くありました。

研修制度がとても充実していて、パソコンスキル講座に足を運ぶと、当時無知であった私にスタッフの方が丁寧に教えてくれてワードやエクセルの当日課題もこなすことができました。

DUDAは電話での面談が主でした。しかし、仕事と転職活動を両立していた為、通話時間の確保が難しく電話面談は少し困難に感じました。

エン転職は、エントリーまで進める数が多くやり取りが迅速でとてもスムーズでした。結果的にエン転職で面接まで漕ぎつけることができた企業が多かったです。

アドバイザーの方との面談を重ね、エントリー数を増やし選択肢を広げていきました。

私は、保育業界からの異業種転職を試み、事務職、営業職を主に視野に入れると中でも、保育士の人材派遣に興味を持ち、同じ境遇の人たちの力になりたいと言う思いが強くなりました。

保育士人材派遣3を受けましたが3社とも内定がもらえず。

そこで、人材業界の視野を更に広げます。

保育士に特化するのではなく、派遣社員と派遣先を結ぶ営業職を考え始めました。

しかし、転職活動は役半年にも渡り気がつくと長期戦になっていました。そこで自分がどれだけ迷い、時間を費やしているかに気がつきました。

自分の興味、やりたい仕事に目を向けているだけのはずが、巡りに巡って様々な方向に彷徨い始めていました。

当時の私は転職の醍醐味、根本にある自分の気持ちをすっかり失いかけ、志望動機が揺らぎに揺らいでいたのです。

すっかり煮詰まってしまった転職活動。

このままでは良くないと気付き、一旦休むことにしました。

同時に、幼稚園も退職し、無職に。

人生で初めて無職の立場になり、本当の空っぽを経験しました。

今まで当たり前に近くにあった職場の仲間、上司、部下、子どもたち、保護者、がいなくなってしまった孤独感。

同時の自分は、社会復帰できるかの不安と、社会からの疎外感をも感じ、毎日ただ朝がくるのを待つ、そんな精神状態でした。

このままではダメだ、と思い立つきっかけが、やはり家族の存在であえて声を掛けないでいてくれる優しさが返って突き刺さったです。

そこから、もう一度転職活動を試みます。

でも、「自分のやりたい仕事ってなんだろう」途方に暮れる中、なんとなくぼーっと頭に浮かぶ物だけ言葉にしていくと、やはり1番に浮かんだのは自分のクラスの子ども、保護者でした。

不思議と頭に浮かんだのは保護者対応の苦い経験ではなく、その経験を乗り越えた親子との信頼関係でした。

そこで自分が保護者対応を深めたいという思いに気付き、自分が挑戦を試みた保育士の人材派遣の会社に相談側という立場で登録をしました。

すると、アドバイザーの方が今の現状、職場環境への希望、志望動機などを丁寧に電話で聞いてくれました。

当時、暗中模索で自分ひとりではどうすることも出来なかった状況の中、アドバイザーの方の言葉は本当に温かく救われました。やはり、自分の思いを誰かに伝えることがとても大切で、気持ちを言葉にすることで自分の心情整理、安定につながってくるのだなと感じました。

当時4月半ばに差し掛かっていたこともあり、新年度が始まってからでも入社できる保育関連の会社を紹介してもらいました。

そこで興味を持ったのが児童館です。

児童館は利用年齢が幅広く、子育て環境への支援、憩いの場の提供という運営趣旨があります。

私は、児童館を運営する会社に入社を決め、児童館内の子育て支援業務を担当することになりました。

未就園の保護者の悩みや気持ちに寄り添いながら、幼稚園での経験談や、入園までの準備など経験を活かすことにやりがいを感じました。

自分の転職活動を振り返ると、紆余曲折で自分とたくさん葛藤した日々でしたが、今思えば、当時はおそらく人生で一番自分というものを考え、向き合う機会になったのかもしれません。

転職とは、一概に良い悪いはいえませんが、自分にとってプラスになる答えであれば、きっと転職という選択は正解であるのではないかと思います。

私は、自分の仕事のやりがい、自分らしく輝ける場を見つけられたので転職活動に挑戦して良かったなと感じています。