新卒で入社した会社がこの世の全てだと思わなくていいと気づきました

新卒で自動車販売会社に入社しました。

4月のグループ全体研修のときからやたらと別会社の人から高圧的な態度を取られたり、不安を煽るような言い方をされて苦労しました。

そこは研修だから、終わったらもう会わない人だからとりあえず研修が終わるまでは頑張ろうと同じ研修チームメンバーに言われてなんとか耐えられました。

その同じメンバーの人も高圧的な態度を取られていましたが、仲間がいれば大丈夫と励ましてくれたのをよく覚えています。

配属先の店舗に至っては、昔ながらの慣習で、女性社員が男性社員にお茶出しをしなければならず、その人専用のマグカップを覚えることから始まりました。

さらに先輩社員から高圧的に指導され、毎日3時間以上残業していました。

もともと学生時代に別店舗にてアルバイトをしていたので、そのまま就職することになったのですが、店舗もアルバイトをしていたところにするという話を人事から聞かされていました。

でも実際には違った店舗だし、かなりの業務量で全く話が違っていました。

せっかく新卒で入った会社だから頑張ろうとしていましたが、なかなか思うようにいかず、半年後には毎日泣きながら帰っていました。

両親にも相談しましたが、「これから成長してほしいからそうやって指導してるんだよ」とか「もうちょっと頑張ったらきっと評価されるよ」と言われ、状況を理解しようともしてくれませんでした。

どうしてもこの状況から打破しようと自分なりに業務マニュアルを作成したり、なるべく先輩社員の機嫌が損なわないように先回りして業務についたり、電話をワンコールで取ったりと工夫しました。

しかし、取り越し苦労で上司(店長)からも何も評価もなく、頑張ってきたことが何も報われなかったのがショックでした。

それとは別の問題が増え、男性社員から嫌がらせをされるようになりました。

本人は嫌がかせだと思っていないようですが、明らかに業務妨害をされることが増えました。

当該の男性社員へ対しての電話の取次も出なかったり、お客様が入店されて案内しようとしたのに、思いっきり私の肩にぶつかるようにしてきたりとどんどんヒートアップしてきました。

終いには私の自家用車内でタバコも吸い始めて、精神的に限界を感じていました。

なぜそのようになったのか理由がわからず、そしてなぜ私が嫌がらせの対象なのかがわからず、本当に毎日つらかったです。

何かしら理由があって私に嫌がらせをしているから、その理由さえわかれば改善するのに、心当たりがなくて、誰にも相談することもできずただ時が過ぎてくばかりでした。

当該男性社員は当時課長職についていたので、その他の社員の方も何も言えない立場の人でした。

唯一の上司(店長)がいますが、当該男性社員とは長い付き合いなので、そちらを擁護するような働きかけをしていました。

そして人間関係もどんどん悪化していき、自分の居場所がなくなっていった感覚がありました。

それでも業務が回ってくるのが不思議で、矛盾しているこの環境から抜け出したいと思いました。

そのとき、入社して1年経っていましたが、もうここではやっていけないから転職しようと考え始めました。

男性社員や先輩方、その人が変わることはないから自分が変わるしかないと思い行動に移しました。

ですが、転職活動する時間も取れないほどの業務量であったので、キッパリ退職することにしました。

両親からは止められましたが、もう本当に無理だということをやっと理解してくれたのか、最終的には退職することに何も言わなくなりました。

転職後は高圧的な態度をとる人や厳しい指導をする人もいなくて、これが普通の感覚なのかと逆に慣れるのに一苦労しました。

でも業務効率化などは新卒で入社した会社で勝手に能力がついていたので、そこは良かったなと思っています。

人間関係にもありがたいことにちょうどいい距離感で仕事ができたので、本当に転職して良かったと思っています。

同部署の方とも連携する作業もあり、誰かと協力して業務に取り組むことをしてこなかったので、とても新鮮で楽しく取り組むことができたのをよく覚えています。

そして、同部署の方に「ありがとう」と言われる回数が増えていき、自分ができることは誰かの役に立つと認識でき、自信を持つことができるようにもなりました。

また、上司とも半年に1度の面談もあり、業務や会社全体に関して詳細に話し合うことができるので、上司との関係性も大切だなと改めて痛感しました。

今となっては働く環境が私とって1番重要であることがわかりました。

「自分の力を発揮できる場所」というのは、その周りにいる人と協力しながら取り組むことでできる場所であることも認識しました。

現在は、結婚を機に退職し専業主婦になりましたが、家事の効率化などは今でも当時の業務効率化でやっていたことを家庭に移すことができたので、そういった場面で役に立っています。

これから社会に出る人や今後社会復帰する人には、私にように新卒で入った会社を無理してまで続けることなく、自分に合う場所を見つける方を優先してほしいなと思います。

そして「仕事がつらかったら逃げてもいいし、休んでもいいよ」と背中をさすってあげられるようになりたいなと思っています。